「花札の1月って何の花だっけ?」「8月の札に月が描かれているのはなぜ?」花札を久しぶりに手にしたとき、こんな疑問を持つ方は多いはずです。花札は48枚・12ヶ月の植物と絵柄が対応しており、その組み合わせを覚えることがゲームを楽しむ第一歩です。この記事では、12ヶ月すべての月対応を早見表で整理したうえで、各月の絵柄の意味・点数・役への関わりを徹底解説します。語呂合わせや覚え方のコツも紹介しますので、初心者の方もぜひ最後までご覧ください。
【早見表】花札12ヶ月の月対応一覧|植物・点数・札の種類

花札は全48枚、1月から12月まで各月4枚ずつ構成されています。まずは12ヶ月の対応を一目で確認できる早見表をご覧ください。
| 月 | 植物(メイン) | 代表的な絵柄 | 光札 | 種札 | 短冊札 | カス札 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1月 | 松 | 松に鶴 | 1枚(20点) | 0枚 | 1枚(5点) | 2枚(各1点) |
| 2月 | 梅 | 梅に鶯 | 0枚 | 1枚(10点) | 1枚(5点) | 2枚(各1点) |
| 3月 | 桜 | 桜に幕 | 1枚(20点) | 0枚 | 1枚(5点) | 2枚(各1点) |
| 4月 | 藤 | 藤に不如帰 | 0枚 | 1枚(10点) | 1枚(5点) | 2枚(各1点) |
| 5月 | 菖蒲(杜若) | 菖蒲に八橋 | 0枚 | 1枚(10点) | 1枚(5点) | 2枚(各1点) |
| 6月 | 牡丹 | 牡丹に蝶 | 0枚 | 1枚(10点) | 1枚(5点) | 2枚(各1点) |
| 7月 | 萩 | 萩に猪 | 0枚 | 1枚(10点) | 1枚(5点) | 2枚(各1点) |
| 8月 | 芒(すすき) | 芒に月 | 1枚(20点) | 1枚(10点) | 0枚 | 2枚(各1点) |
| 9月 | 菊 | 菊に盃 | 0枚 | 1枚(10点) | 1枚(5点) | 2枚(各1点) |
| 10月 | 紅葉 | 紅葉に鹿 | 0枚 | 1枚(10点) | 1枚(5点) | 2枚(各1点) |
| 11月 | 柳(雨) | 柳に小野道風 | 1枚(20点) | 1枚(10点) | 1枚(5点) | 1枚(1点) |
| 12月 | 桐 | 桐に鳳凰 | 1枚(20点) | 0枚 | 0枚 | 3枚(各1点) |
上記の通り、光札(20点)を持つ月は1月・3月・8月・11月・12月の5ヶ月のみです。この5枚の光札はこいこいにおける最重要役「五光」を構成します。

花札の札の種類と点数の基本ルール
花札の48枚は、点数の高い順に光札・種札・短冊札・カス札の4種類に分類されます。それぞれの特徴を理解することが、役を覚える近道です。
光札(20点)は1月・3月・8月・11月・12月の各1枚ずつ、合計5枚です。絵柄が豪華で、鶴・幕・月・小野道風・鳳凰といった存在感のある図柄が描かれています。
種札(10点)は全12ヶ月のうち10ヶ月に1枚ずつ存在します(8月と11月のみ2枚)。動物や器物などが描かれた格調ある絵柄で、猪・鹿・蝶・盃などが代表例です。
短冊札(5点)は多くの月に1枚ずつあり、赤短冊・青短冊・その他の短冊に細分されます。赤短冊には文字が書かれているものとないものがあり、役の判定に重要です。
カス札(1点)は絵柄のみで特別な価値を持たない札です。各月おおむね2枚ずつ存在しますが、12月は3枚のカス札を持つ特殊な構成になっています。
こいこいでは、取得した札の組み合わせで役が成立します。光札を中心に戦略を組み立てることが勝利への近道です。
花札の各月を詳しく解説|絵柄の意味と見分け方

各月の札には、その季節を代表する植物と動物・器物が描かれています。絵柄の意味や歴史的背景を知ると、花札の世界がぐっと深まります。それぞれの月を詳しく見ていきましょう。
1月|松に鶴(まつにつる)
1月の植物は松(まつ)です。松は常緑樹として「永遠の命」や「長寿」を象徴し、正月を代表する縁起物として古来から珍重されてきました。
1月の4枚構成は以下の通りです。
- 松に鶴(光札・20点):赤い日の出を背景に、松の枝に鶴が止まる豪華な絵柄。五光・三光などの光札役に必要な最重要カード
- 赤短冊(短冊札・5点):「みよしの」と書かれた赤い短冊。赤短役に必要
- カス×2枚(各1点):松のみが描かれたシンプルな絵柄
鶴は「鶴は千年、亀は万年」という言葉通り長寿と吉祥の象徴。正月の縁起物として、1月の光札にふさわしい絵柄といえます。
2月|梅に鶯(うめにうぐいす)
2月の植物は梅(うめ)です。早春に他の花より先に咲く梅は、寒さに負けない強さと気高さの象徴で、古来より和歌にも多く詠まれてきました。
- 梅に鶯(種札・10点):紅白の梅の枝に、鶯(ウグイス)が止まる上品な絵柄。種札役「タネ」に使用可能
- 赤短冊(短冊札・5点):「みよしの」と書かれた赤短冊。赤短役に必要
- カス×2枚(各1点):梅の花のみの絵柄
「梅に鶯」は春の訪れを告げる組み合わせとして日本人に親しまれてきた定番の表現です。鶯の美しい鳴き声と梅の香りが重なるイメージが、この札の絵柄に込められています。
3月|桜に幕(さくらにまく)
3月の植物は桜(さくら)です。日本を代表する花として、花見の季節を象徴します。
- 桜に幕(光札・20点):満開の桜の下に幕(花見の幕)が張られた絵柄。五光・三光などの役に必要。また「花見で一杯(花見酒)」の役を作る重要な一枚
- 赤短冊(短冊札・5点):「みよしの」と書かれた赤短冊。赤短役に必要
- カス×2枚(各1点):桜のみの絵柄
「桜に幕」の光札は、9月の「菊に盃(種札)」と組み合わせることで「花見で一杯」(花見酒)という役が成立します。これはこいこいの中でも人気の高い役のひとつです。
4月|藤に不如帰(ふじにほととぎす)
4月の植物は藤(ふじ)です。紫色の花が優雅に垂れ下がる藤は、貴族文化と深く結びついた初夏の花です。
- 藤に不如帰(種札・10点):藤の花の中を飛ぶホトトギス(不如帰)の絵柄。種札役に使用可能
- 赤短冊(短冊札・5点):赤短冊。赤短役に必要
- カス×2枚(各1点):藤のみの絵柄
「不如帰(ほととぎす)」はカッコウ科の鳥で、古来より和歌に多く詠まれた鳥です。「鳴かずんば殺してしまえ」という言葉で有名な戦国武将の逸話にも登場し、日本文化に深く根付いた存在です。
5月|菖蒲に八橋(あやめにやつはし)
5月の植物は菖蒲(あやめ・杜若)です。端午の節句に使われる菖蒲と、伊勢物語に登場する「八橋」が組み合わさった文学的な絵柄が特徴です。
- 菖蒲に八橋(種札・10点):菖蒲(杜若)が咲く水辺に、橋が架かる絵柄。種札役に使用可能
- 短冊(短冊札・5点):短冊が描かれた札
- カス×2枚(各1点):菖蒲のみの絵柄
「八橋」は愛知県知立市にある史跡で、在原業平が詠んだ和歌「から衣きつつなれにしつましあればはるばる来ぬる旅をしぞ思ふ」で有名な場所です。花札に和歌の世界が取り込まれた例として興味深い一枚です。
6月|牡丹に蝶(ぼたんにちょう)
6月の植物は牡丹(ぼたん)です。「花の王」とも呼ばれる牡丹は、豪華で格調高い花として古来から珍重されてきました。
- 牡丹に蝶(種札・10点):大輪の牡丹の花に蝶が舞う絵柄。「猪鹿蝶」役の「蝶」として最重要な一枚
- 青短冊(短冊札・5点):青い短冊。青短役に必要
- カス×2枚(各1点):牡丹のみの絵柄
6月の「牡丹に蝶」は、こいこいの人気役「猪鹿蝶(いのししかちょう)」を構成する「蝶」の担い手です。7月の猪・10月の鹿と合わせて狙いたい重要カードです。
7月|萩に猪(はぎにいのしし)
7月の植物は萩(はぎ)です。秋の七草のひとつに数えられる萩は、細い枝に小さな花が連なる可憐な植物です。
- 萩に猪(種札・10点):萩の茂みから猪が飛び出す躍動感ある絵柄。「猪鹿蝶」役の「猪」として不可欠な一枚
- 赤短冊(短冊札・5点):赤短冊。赤短役に必要
- カス×2枚(各1点):萩のみの絵柄
萩に描かれた猪は、日本の山野に生息する力強い動物です。猪鹿蝶の役はこいこいにおいて成立しやすく比較的基本的な役のひとつとされていますが、3枚を揃える難しさもあります。
8月|芒に月(すすきにつき)
8月の植物は芒(すすき)です。秋の夜に月光を受けて銀色に輝くすすきは、中秋の名月と切っても切れない関係にあります。8月の札は花札の中でもとりわけ美しい絵柄で知られています。
- 芒に月(光札・20点):満月を背景に、すすきが揺れる情緒豊かな絵柄。五光・三光などの役に必要。また「月見で一杯(月見酒)」の役を作る重要カード
- 芒に雁(種札・10点):すすき野を飛ぶ雁の絵柄。「坊主(月札縛り)」と呼ばれる特殊ルールの対象になることもある
- カス×2枚(各1点):すすきのみの絵柄

「芒に月」の光札は、9月の「菊に盃」(種札)と合わせることで「月見で一杯(月見酒)」という役が成立します。ただし、11月の柳の札(雨)があると月見酒の役が消えるというルールが存在します。
9月|菊に盃(きくにさかずき)
9月の植物は菊(きく)です。秋の代表的な花である菊は、長寿や高貴さの象徴として皇室の紋にも使われる格調高い花です。
- 菊に盃(種札・10点):黄色い菊の花の中に酒盃(さかずき)が描かれた絵柄。「花見で一杯」「月見で一杯」両方の役に関わる最重要種札のひとつ
- 青短冊(短冊札・5点):青短冊。青短役に必要
- カス×2枚(各1点):菊のみの絵柄
菊に盃の「盃」は重陽の節句(9月9日)に菊酒を飲む習慣に由来します。3月の桜に幕(光札)と合わせると花見酒(5点)、8月の芒に月(光札)と合わせると月見酒(5点)が成立し、2種類の飲酒役の鍵を握る重要な種札です。
10月|紅葉に鹿(もみじにしか)
10月の植物は紅葉(もみじ)です。日本の秋を彩る紅葉は、燃えるような赤と橙の色彩で山々を染め上げる日本の秋の象徴です。
- 紅葉に鹿(種札・10点):紅葉の林の中で鹿が振り返る情緒ある絵柄。「猪鹿蝶」役の「鹿」として必須の一枚
- 青短冊(短冊札・5点):青短冊。青短役に必要
- カス×2枚(各1点):紅葉のみの絵柄
「紅葉に鹿」の絵柄は、鹿が首を傾けて紅葉を振り返る情感豊かな構図が特徴です。猪鹿蝶の「鹿」担当として、7月の猪・6月の蝶と合わせて狙いましょう。
11月|柳に小野道風(やなぎにおののとうふう)
11月の植物は柳(やなぎ)です。11月は花札の中でも特殊な月で、「雨月(あめつき)」とも呼ばれ、雨のモチーフが全面に使われています。
- 柳に小野道風(光札・20点):雨の中で傘を持つ小野道風(平安時代前期〜中期の貴族・能書家)と柳が描かれた印象的な絵柄。光役に必要な5枚の光札のひとつ
- 柳に燕(種札・10点):柳の枝に燕が飛ぶ絵柄
- 柳に短冊(短冊札・5点):柳に短冊が描かれた札
- カス×1枚(1点):11月のカスは他の月と異なり1枚のみ
11月は光札・種札・短冊・カスをすべて持つ唯一の月です(カスが1枚のみ)。また、11月の柳の札(雨)を取得すると、「月見で一杯」「花見で一杯」の役が消えてしまうというルールが多くの地域・ゲームで採用されています。これが11月の札を「雨流し」と呼ぶ理由です。
12月|桐に鳳凰(きりにほうおう)
12月の植物は桐(きり)です。桐は鳳凰が止まる木とされ、天皇家・皇室の紋章や内閣・政府の紋章にも使われる格調高い植物です。
- 桐に鳳凰(光札・20点):桐の葉の上に鳳凰が描かれた豪華な絵柄。五光役に必要な光札のひとつ。他の光札と比べて点数は同じ20点ながら、「四光」役には含まれないという特徴あり
- カス×3枚(各1点):12月は種札・短冊が存在せず、カスが3枚という特殊な構成
12月は光札1枚とカス3枚のみという、他の月とは異なるユニークな構成です。カスが3枚あることから「カス稼ぎ」に有利な月とも言われます。鳳凰は中国の想像上の霊鳥で、桐の実だけを食べ、梧桐の枝にしか止まらないとされる神聖な存在です。
花札の月対応を簡単に覚える方法|語呂合わせ・暗記術

12ヶ月の花と絵柄を一度に覚えるのは大変に思えますが、いくつかの方法を組み合わせると驚くほど早く記憶に定着します。定番の語呂合わせから、論理的な整理法まで、実践的な暗記術を紹介します。
定番の語呂合わせ「むうさふあぼはすききやき」
花札の月対応を覚えるうえで最もよく知られているのが、「む・う・さ・ふ・あ・ぼ・は・す・き・も・や・き」という語呂合わせです。
各文字と月の対応は以下の通りです。
- む(睦月・1月)=松
- う(如月・2月)=梅
- さ(弥生・3月)=桜
- ふ(卯月・4月)=藤
- あ(皐月・5月)=菖蒲(あやめ)
- ぼ(水無月・6月)=牡丹(ぼたん)
- は(文月・7月)=萩(はぎ)
- す(葉月・8月)=芒(すすき)
- き(長月・9月)=菊(きく)
- も(神無月・10月)=紅葉(もみじ)
- や(霜月・11月)=柳(やなぎ)
- き(師走・12月)=桐(きり)
「む・う・さ・ふ・あ・ぼ・は・す・き・も・や・き」と口に出して何度も繰り返すことで、1〜12月の植物を順番に記憶できます。9月と12月がどちらも「き」で始まるため、混乱しないよう「き(菊)・き(桐)」と植物名をセットで覚えるのがコツです。
季節ごとにグループ化して覚える方法
12ヶ月を一気に覚えようとせず、季節ごとに4グループに分けて整理すると、記憶への負担が大幅に軽減されます。
【春グループ:1〜3月】松・梅・桜は「お正月から花見まで」の春の花三兄弟として覚えましょう。1月の松(常緑・正月)→2月の梅(早春)→3月の桜(春爛漫)と季節の流れに沿って自然に覚えられます。
【初夏グループ:4〜6月】藤・菖蒲・牡丹は「初夏の三華」と覚えましょう。藤(紫の優雅な花)・菖蒲(端午の節句)・牡丹(花の王)と、それぞれ特徴的なイメージがあります。
【夏〜秋グループ:7〜9月】萩・芒・菊は「猪鹿蝶+月見酒」を連想して覚えましょう。7月の猪・8月の月・9月の盃というゲームの役が記憶の助けになります。
【晩秋〜冬グループ:10〜12月】紅葉・柳・桐は「秋の締めくくり」三兄弟です。10月の紅葉(秋の絶景)・11月の柳(雨)・12月の桐(年の瀬)と季節感を結びつけて記憶します。
役から逆算して覚える方法|光札・猪鹿蝶・花見酒
こいこいをプレイしながら覚える最も実践的な方法は、重要な役を起点に月を逆算して記憶するアプローチです。
光札(五光)から覚える方法:「1月・3月・8月・11月・12月」という5ヶ月を先に完全に覚えてしまいます。光札は点数が高く、ゲーム中でも最も目立つ絵柄なので自然と記憶されます。
猪鹿蝶から覚える方法:「7月(猪)・6月(蝶)・10月(鹿)」の3つをセットで覚えます。猪鹿蝶は花札の中でも特に覚えやすい語感の役名なので、6・7・10月の植物(牡丹・萩・紅葉)がすんなり記憶できます。
飲酒役から覚える方法:「3月の桜に幕+9月の菊に盃=花見酒」「8月の芒に月+9月の菊に盃=月見酒」を覚えると、3・8・9月が確実に定着します。
役を覚えながら月対応を学ぶことで、実戦でも即座に役立つ知識として定着しやすくなります。
花札の役と月の関係|こいこいで使える実践知識

こいこいで勝つためには、どの月の札がどの役に必要かを把握しておくことが不可欠です。主要な役と対応する月の組み合わせを整理しておきましょう。

こいこいのルールや役の全体像について動画でも確認できます。
光札(五光・四光・三光)を構成する5つの月
光役は花札こいこいにおける最高得点の役群です。光札(20点の札)は全部で5枚あり、それぞれ以下の月に属しています。
- 1月:松に鶴(鶴の絵柄)
- 3月:桜に幕(幕の絵柄)
- 8月:芒に月(満月の絵柄)
- 11月:柳に小野道風(人物の絵柄)
- 12月:桐に鳳凰(鳳凰の絵柄)
役の内訳は以下の通りです。五光(10点):5枚全部。四光(8点):1・3・8・12月の4枚(11月を除く)。雨四光(7点):5枚のうち11月を含む4枚。三光(5点):11月を除く4枚から任意の3枚。
「四光」と「雨四光」の違いは11月の小野道風(雨の光札)を含むかどうかです。11月を含む場合は点数がやや低い「雨四光」になります。これが11月の光札が特殊扱いされる理由です。
猪鹿蝶を構成する3つの月
「猪鹿蝶(いのししかちょう)」はこいこいで人気の高い役で、以下の3枚の種札で構成されます。
- 6月:牡丹に蝶(蝶の種札)
- 7月:萩に猪(猪の種札)
- 10月:紅葉に鹿(鹿の種札)
猪鹿蝶の点数は5点(ルールによっては基本点から増加)で、3枚を揃えた後さらに種札を1枚追加するたびに1点加算されます。6・7・10月という少し離れた月の組み合わせであるため、語呂合わせ「ぼ(牡丹)・は(萩)・も(紅葉)」と覚えると月が特定しやすくなります。
花見酒・月見酒を構成する月
「花見で一杯(花見酒)」と「月見で一杯(月見酒)」は、どちらも5点の役です。共通して9月の菊に盃(種札)が必要という点が特徴です。
- 花見で一杯:3月の桜に幕(光札)+9月の菊に盃(種札)
- 月見で一杯:8月の芒に月(光札)+9月の菊に盃(種札)
つまり、9月の菊に盃を取得すると、3月か8月の光札次第で2種類の役のどちらも狙えるという有利な状況が生まれます。ただし、11月の柳(雨)を取得するとこれらの役が無効になるルール(「雨流し」)がある場合は注意が必要です。
花札の季節感が現代と違う理由|旧暦と新暦のズレ

花札を見て「桜が3月なのはわかるけど、萩が7月というのは少し早い気がする」と感じた方もいるでしょう。その違和感には明確な理由があります。
花札に描かれた植物の季節は、現代の新暦(グレゴリオ暦)ではなく、江戸時代に使われていた旧暦(太陰太陽暦)に基づいています。旧暦は新暦よりもおおよそ1〜2ヶ月遅れているため、季節感にズレが生じています。
たとえば旧暦の7月は新暦でいうと8月上旬〜9月上旬頃に相当します。萩(ハギ)は実際には8〜9月に見頃を迎えるため、旧暦7月という割り当ては当時の人々には自然に感じられました。
同様に、旧暦8月は中秋の名月(十五夜)の季節で、現代の9月〜10月初旬に対応します。花札8月の「芒に月」が中秋の名月をモチーフとしているのはそのためです。
旧暦と新暦のズレを念頭に置くと、各月の植物が「なぜこの月なのか?」という疑問が自然と解消されます。花札は江戸〜明治時代の日本の季節感を今に伝える、生きた文化遺産ともいえるでしょう。

花札の月対応に関するよくある質問

花札の月対応についてよく寄せられる質問をまとめました。初心者がつまずきやすいポイントをQ&A形式で解説します。
花札の「雨」は何月ですか?
Q. 花札の「雨」は何月ですか?
A: 「雨」は11月(柳の月)の札です。11月は「柳に小野道風(光札)」「柳に燕(種札)」「柳に短冊」「カス」の4枚で構成され、雨が降る中で傘を持つ小野道風の姿が描かれています。11月は「雨月(あめつき)」とも呼ばれ、この月の札を取得すると「花見で一杯」「月見で一杯」などの飲酒役が消えてしまうルール(雨流し)が多くの地域で採用されています。
花札で一番点数が高い月は?
Q. 花札で一番点数が高い月はどれですか?
A: 単純な札の合計点数でいえば、1月・3月・8月・11月・12月はいずれも光札(20点)を含むため高得点です。特に8月は光札(芒に月・20点)と種札(芒に雁・10点)の両方を持つため、4枚の合計点数は20+10+1+1=32点と全月中最高水準です。11月も光10・種10・短冊5・カス1の合計で26点と高く、こいこいで重要な月となっています。
「猪鹿蝶」は何月の札ですか?
Q. 「猪鹿蝶」を構成する札はそれぞれ何月のものですか?
A: 猪鹿蝶は以下の3枚で構成されます。猪=7月(萩に猪)・蝶=6月(牡丹に蝶)・鹿=10月(紅葉に鹿)です。語呂合わせで「ぼ(牡丹・6月)、は(萩・7月)、も(紅葉・10月)」と覚えると混乱しにくくなります。
花札の月を覚えるのにおすすめのアプリは?
Q. 花札の月対応を覚えるのにおすすめのアプリや方法はありますか?
A: スマートフォン向けの花札アプリは多数リリースされており、実際にゲームをプレイしながら覚えるのが最も効果的です。「世界のアソビ大全51」(Nintendo Switch)には花札こいこいが収録されており、遊びながら自然と月と絵柄の対応が身につきます。また、YouTube上にも花札の月を紹介する初心者向け動画が多く公開されています。実際のゲームと組み合わせながら学ぶことで、単純な暗記よりも格段に定着しやすくなります。
まとめ|花札の月対応を覚えてゲームをもっと楽しもう

この記事では、花札12ヶ月の月対応・絵柄・点数・覚え方・役との関係を網羅的に解説しました。最後に要点を整理します。
- 花札は48枚・12ヶ月・各月4枚構成で、光札・種札・短冊・カスの4種類がある
- 12ヶ月の植物は「む・う・さ・ふ・あ・ぼ・は・す・き・も・や・き」の語呂合わせで効率よく覚えられる
- 光札は1・3・8・11・12月の5枚のみで、五光・四光などの高得点役に直結する
- 猪鹿蝶は6月(蝶)・7月(猪)・10月(鹿)の3枚、花見酒は3月+9月、月見酒は8月+9月で成立する
- 花札の季節感は旧暦に基づいているため、現代の新暦とは1〜2ヶ月ずれている
月対応と役の知識を組み合わせることで、こいこいの戦略的なプレイが可能になります。まずは光札の5ヶ月と猪鹿蝶の3ヶ月から覚え始めて、徐々に全12ヶ月を習得していきましょう。
花札の美しい絵柄には、日本の四季折々の自然と文化が凝縮されています。月の対応を覚えれば覚えるほど、一枚一枚の絵柄の奥深さが見えてきます。ぜひ実際にゲームを楽しみながら、花札の世界に親しんでください。


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